カテゴリ
三冬のシャープ・サイト
以前の記事
2009年 06月 2009年 04月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 ライフログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
1811年3月、バルロッサの戦い。
第3部 戦闘 第10章 - 3 サー・トーマスは廃墟を頂いた丘を凝視しました。海側に向かって弧を描く丘のふもとを馬で早足で進み、スペイン軍が進軍しているのを見つけました。 その旅団は5師団の歩兵と砲兵隊1連隊で構成されていました。輜重隊に続くそれらの軍勢はラペーニャの同意によりサー・トーマスの揮下にあるものでした。彼は歩兵隊と砲兵隊に丘に登るように命じました。 「ここを守る」 彼は指揮官に伝えました。 その旅団はたまたまいちばん近くにいたものでしたが、サー・トーマスは自分のよく知らないスペイン軍に後方を任せることにためらいを感じていました。 彼は砂を蹴上げて馬の向きを変え、側面のジブラルタル守備隊から派遣された中隊を見出しました。 「ブラウン少佐!」 「サー・トーマス、ご命令を!」 ブラウンは帽子を押しやりました。彼はがっちりした、赤ら顔の陽気な男でした。 「部下たちは元気だな?」 「全員ヒーローになる気でいます、サー・トーマス」 サー・トーマスは鞍のなかで身をずらして海岸沿いの道をたどりました。 みすぼらしいバルロッサという村があり、そこには海から来る敵を見張るために昔に建てられた望楼があり、しかしそこから内陸部はよく見えませんでした。 松林が海岸に沿って茂り、東側をずべて覆い隠していました。しかし常識的に考えると、海岸の一番高いところをフランス軍は攻めてくるに違いないということが、サー・トーマスにはわかりました。 「あの辺のどこかから、やつらは出てくるぞ」 と、サー・トーマスは東を指差しながら言いました。 「うちの殿様とかいう連中は敵はここには来ないというが、私は信じていないんだ、少佐。そして、私はやつらにあの丘を渡すわけにはいかない。このスペイン軍の兵士たちが見えるな?」 彼は坂をよたよたと昇っている5連隊のほうにうなずきました。 「彼らの指揮を執れ。そして丘を死守しろ」 「死守いたします」 ブラウンは明るく答えました。 「サー・トーマス、閣下は?」 「われわれは北に行くよう命じられている」 サー・トーマスは海岸沿いのひとつ向こうの望楼を指差しました。 「あの塔の下にあるベルメハという村の守備だ。そこに集中する。だがこの丘を放棄するわけにはいかんのだよ、ブラウン。全軍がベルメハに終結するまでは」 サー・トーマスの口調は苦いものでした。 ラペーニャは後退を急ぎ、サー・トーマスは自分の二つの旅団がベルメハでのしんがりとして闘うことを強いられるに違いないと確信していました。 彼はむしろここで闘いたかったのです。歩兵には有利であるこの丘で。しかし連絡将校がもたらした老婦人の命令は、明確なものでした。内陸に向かってチクラーナを攻撃するという意図は全くなく、単に不名誉な退却でした。 作戦のすべてが無駄になったのでした。 サー・トーマスはそのことに腹を立てていましたが、じきじきの命令には背くことはできませんでした。だから彼はせめてベルメハまで進軍する間だけでも、この丘を手中にしていたかったのでした。 彼は参謀をディルクス将軍とウィートリー大佐に送り、松林の中に隠れた道に沿って北上するように伝えました。 ブラウン少佐も兵士たちも知りませんでしたが、その丘はセッロ・デル・プエルコと呼ばれていました。そこをブラウン少佐とジブラルタル守備隊が占領している間に、サー・トーマスは松林の中を村に向けて馬を駆って行きました。 セッロ・デル・プエルコの頂上は広く緩やかなドーム状になっており、海側は礼拝堂の廃墟と風にたわんだ木々で、その廃墟の前にスペイン軍5大隊が隊列を組んでいるのをブラウンは発見しました。 ブラウンはスペイン軍の脇を分列行進して右翼に陣取りたかったのですが、スペイン将校たちが名誉を傷つけられるとして抗議するかと思い、自分の小規模な大隊を左翼に配置することで満足し、そこで彼は馬を下りて部下たちの前に立ちました。 彼の部隊を構成するのは榴弾兵と第9、第28、第82連隊からの歩兵中隊、ランカシャーのエリートたちとグローセスターシャーのシルバー・テイルズ、ノーフォークのホーリー・ボーイズでした。 榴弾中隊は、軽歩兵部隊が遊撃隊であるのに対し、ヘビー級の歩兵部隊で体格がよく体力のある、身長と戦闘能力では選りすぐりの者たちでした。 この作戦のためには不自然な部隊でしたが、ブラウンは彼らの能力には満足していました。彼はスペイン軍に目をやり、スペイン旅団は大砲を中心に展開したことを見て取りました。 セッロ・デル・プエルコの海に面した頂上に配置された英軍とスペイン軍のラインは内陸側からは隠されており、たとえフランス軍が東側から接近してきても見えないはずでした。 それはフランス軍が丘を襲撃しようとしても砲撃は不可能だということでもありました。ですからブラウンは側衛部隊が配置された場所に満足していました。 しかし彼は丘を襲ってくるものがいるかどうか確かめたく、副官に合図して二人は草地を横切って偵察に出ました。 「できものの具合はどうだ、ブレイクニー?」 「良くなっています」 「できものっていうのは厄介だ。とくに尻にできるとな。鞍があっても無駄なんだ。私も知っている」 「そんなに痛みません」 「軍医に切ってもらえ」 と、ブラウンは言いました。 「生まれ変わったようになるぞ。ああ、まったく」 二人は崖の東の端に着き、チクラーナへ広がる荒野を眼下に見下ろしていました。 少佐の終わりのほうの言葉は、遠くの歩兵部隊に向けられたものでした。 木々と岩に半分隠されている、ブルー・コートのやつらが丘に登りつつあるのが見えたのでした。 さらに緊急の事態が発生していました。グリーン・コートのフランス軍竜騎兵部隊3中隊が丘に向かって馬を進めていました。 「ブレイクニー、連中はこちらと遊びたがっていると思うか?」 「遊びに来たがっているようですね」 「では歓迎してやらなくては」 とブラウンは言い、すばやく向きを変えると礼拝堂の廃墟に引き返しました。 このとき、彼の前には5門の大砲を含む1砲兵中隊と4000のマスケット銃を備えた英軍・スペイン軍の兵士たちがいました。 この丘を守るには十分すぎるほどだ。と、彼は思いました。 南から蹄の轟きが聞こえ、一瞬警戒したのですが、友軍の騎兵が丘に登ってきているのでした。スペイン竜騎兵3中隊とキングス・ジャーマン・レジオン軽騎兵隊で、スペイン軍指揮下の英国人ウィッティンガム将軍に率いられていました。 ウィッティンガムは、まだ馬から下りたままのブラウンに馬を寄せました。 「出発の時間だ」 と、ウィッティンガムは短く言いました。 「出発?」 ブラウンは自分が聞き間違えたのかと思いました。 「私はこの丘を守備することを命じられております!あそこには250匹のカエルどもがいるのです」 ブラウンは北東を指差しながら言いました。 「わかっている」 と、ウィッティンガムは言いました。彼の顔には帽子の影が深く落ちていました。そして灰がすっかり落ちているにもかかわらず、彼は小刻みに細い葉巻を指でたたき続けていましたが、それを一服吸い込みました。 「退却の時間だ」 と、彼は言いました。 「私はこの丘を守るように命じられております」 と、ブラウンは言い張りました。 「サー・トーマスが隣の村に到着するまでは。そして閣下はまだ到着されておりません」 「みんな行ってしまうぞ!」 セッロ・デル・プエルコの北側をゆっくりと進んでいく荷駄隊の最後尾をウィッティンガムは指差しました。 「われわれはこの丘を守ります!」 ブラウンは主張しました。 「なんといわれようと、それが命令です!」 ブラウンから50歩も離れていないところの大砲が、いきなり火を噴きました。ウィッティンガムの乗馬は脇に飛びのき、首を振りたてました。 ウィッティンガムは馬をなだめながらブラウンの脇に戻り、葉巻を引き寄せながら東の稜線に姿を現した竜騎兵に目を向けました。スペイン軍の砲兵は、東の空に向けて空気を引き裂いていく砲弾で彼らを迎えました。 喇叭手がフランス軍の戦列からトランペットの音を響かせました。竜騎兵は東の崖の下に集結していました。 スペイン軍のうち2大隊が遊撃兵を前方に配置し、軽歩兵たちは散発的な銃撃を開始しました。 「まだ遠すぎる」 とブラウンは容赦なく言い捨て、そしてウィッティンガムを振り返りました。 「なぜ突撃をかけないんです?」 と、彼は尋ねました。 「そういうお考えではないのですか?」 ウィッティンガムは5騎兵中隊を率いており、フランスは3中隊だけだったのです。 「ここにとどまれば取り残されるぞ、ブラウン」 と、葉巻をたたきながらウィッティンガムは言いました。 「取り残されるだけだ。命令は出ている。彼らが通り過ぎるのを待ち、その後を追う」 「私にも命令は出ております!」 と、ブラウンは言いました。 「この丘を守ります!」 さらにスペイン遊撃隊が前方に送り出されました。軽騎兵が活動的に動いていないのは明らかだったので、軽歩兵隊は勢いづいていました。 フランス騎兵たちは丘から旅団全体を追い立てることは無理だと悟り、撤退するに違いないとブラウンは考えました。特に砲兵と騎兵によってこの旅団が守られている以上は。やがて敵の騎兵の何騎かが北側にゆっくりと進み、鞍のホルスターからカービン銃を引き抜きました。 「連中は闘いたがっている」 と、ブラウンは言いました。 「ああ、ひどいな。あなたの馬は私のブーツに小便をかけていますよ」 「すまん」 ウィッティンガムは言い、馬の腹を蹴って一歩前に進めました。 彼はスペイン軽歩兵部隊を見ていました。マスケットはたいした損害を与えていませんでした。 「退却命令が出たのだ」 と、彼は執拗に繰り返しました。 「本隊が通過したら直ちにだ。本隊はすでに通過したのだ」 彼は葉巻を吸いました。 「見ましたか?やつらは突撃を仕掛けようとしているんです」 と、ブラウンは言いました。彼の視線はウィッティンガムを通り過ぎ、少なくとも30騎はいると思われるフランスの騎兵が、馬を下りてスペイン軍に向けて突撃体制を取っている場所に向けられていました。 「お分かりではないんですね?」 と、ブラウンはさりげなく尋ねました。 「竜騎兵は馬に乗れる歩兵部隊として考案されたものです。しかし普通彼らは馬から下りたがらない。わかりませんか?」 「馬に乗れる歩兵というようには、最近では考えられていない」 と、ウィッティンガムは指摘の真意を避けて答えました。 「それでは役に立たない。中途半端だ。ブラウン、ここにとどまることは許されんぞ」 と、彼は続けました。彼は葉巻をたたき続け、灰がブーツの上に落ちました。 「命令は本隊に続いて北進するというものだ。ここにとどまることではない」 スペイン軍の大砲には榴弾が装填しなおされ、 丘を横切って突撃をかけてくる体制に入った竜騎兵たちに照準を合わせようとしていました。 自軍の遊撃兵たちもその射程にあったため、あえて砲兵たちは砲撃を開始しようとはしませんでした。 マスケットは散発的に発射され続けていました。 二人のスペイン遊撃兵たちが笑いあっているのが、ブラウンには見えました。 「彼らはやつらに接近するべきなのだ」 と、彼は言いました。 「痛手を食らわせて、突撃を誘い出すのだ。そうすればわれわれはやつらを全滅させることができるのだ」 徒歩になった竜騎兵たちは発砲し始めました。銃弾は丘の頂上に向けて乱射されただけで、いかなる損害も与えませんでしたが、効果は甚大でした。 いきなりスペイン5大隊では命令が叫びかわされました。 軽歩兵部隊は後退させられ、砲兵隊が前進し、そしてブラウン少佐が実に驚いたことには、砲兵と5大隊はそのまま逃げ出したのでした。 退却 というほうが親切な言い方かもしれませんが、少佐の気分としてはそんな言い方はできませんでした。 逃げたのです。 できる限りの速さで海に向かった斜面を転がるように進み、北に向かい始めました。 「なんということだ!」 と、彼は言いました。 「まったく、なんということだ!」 敵の竜騎兵たちもブラウン少佐と同じくらい、自分たちの弱々しい射撃の効果に驚いたようでした。そして彼らは、馬に戻っていきました。 「四方陣形!」 と、ブラウン少佐は叫びました。2列横隊の1大隊など、竜騎兵3中隊の餌食になってしまうことがわかっていたからです。 長く重たいまっすぐな剣が、鞘から引き抜かれる音が聞こえ始めました。 「四方陣形!」 「ここにとどまってはならん、ブラウン!」 ウィッティンガムは少佐の声を追いかけるように叫びました。彼の騎兵隊はスペイン軍を追い、将軍自身もその後に馬を向けていました。 「命令だ!命令だ!みんな、四方陣形だ!」 ジブラルタル守備隊は四方陣形を組みました。彼らは500あまりの小さな部隊でしたが、正方形に陣を組めば竜騎兵からの守りは万全でした。 「ズボンを引っ張りあげておけよ!銃剣装着!」 竜騎兵たちは馬を駆って峰を登ってきました。剣が引き抜かれていました。 彼らの三角旗は、ナポレオンを示す N の縫い取りがしてありました。 ヘルメットは磨きこまれ、光っていました。 「かっこいいやつらだな。そうじゃないか、ブレイクニー?」 ブラウンは鞍に飛び乗りながら言いました。 ウィッティンガム将軍の姿はすでになく、彼ら守備隊だけがセッロ・デル・プエルコに取り残されていました。 四方陣の前列は片膝をつき、竜騎兵たちは3列になって近づいていました。 四方陣形を見て、彼らは最初の銃撃が自分たちの最前列を倒すであろうことを悟っていましたが、英国兵をともかくも分散させることができるかもしれないと考えていました。 「みんな、やつらは死にたいらしいぞ」 と、ブラウンは叫びました。 「その通りにお出迎えしよう。そいつが神に与えられたわれわれの義務だ」 そのとき、礼拝堂の廃墟の裏手から、キングス・ジャーマン・レジオン軽騎兵部隊の1中隊が現れました。彼らは2列になって進み、グレーのオーバーオールとブルーの上着に磨きこんだヘルメットをかぶり、サーベルを帯していました。 彼らはブーツがぶつかり合うくらいにきっちりと列を組み、ブラウンの四方陣の前列の角を早足で回りこみました。 竜騎兵には数で圧倒されていましたが、彼らは突撃を開始しました。 剣のぶつかり合う音が、ブラウンにも聞こえました。 竜騎兵にはまだ戦いの準備ができておらず、圧されて後退しました。 馬が倒れ、ひとりの竜騎兵が顔から頭蓋骨をざっくり割られて放り出されました。 陣に向かって戻ってきたある軽騎兵は、腹を剣で貫かれていました。彼はブラウンの部隊の50ヤード前方で馬から転げ落ち、彼の馬は兵士と馬と砂埃で混乱を極めている戦闘の場に戻っていきました。 軽騎兵部隊は竜騎兵隊の前列を蹴散らして戻り、フランス兵たちはそれを追おうとしましたが、トランペットの音でジャーマン部隊の第2弾が繰り出され、竜騎兵もそれを再び迎え撃つことになりました。 第1隊が列を組みなおし、乗り手を失った馬たちが引き戻されました。 ホーリー・ボーイズの軍曹ひとりと二人の兵士たちが負傷した軽騎兵を陣の中に運び込みました。 その兵士は明らかに死にかけていました。 彼はブラウンを見上げ、ドイツ語で何かつぶやきました。 「この剣を抜いてやれ!」 と、ブラウンは軍医に言いつけました。 「死んでしまいますよ」 「抜かなかったらどうなる?」 「死ぬでしょう」 「かわいそうに。祈ってやれ」 と、ブラウンは言いました。 軽騎兵たちは戻ってきていました。竜騎兵も撤退し、6人の兵士の死体が丘に残されていました。 数では竜騎兵のほうが勝っていましたが、1中隊のジャーマン部隊にはすぐ近くに英軍歩兵部隊が控えていたのでいつ銃撃を受けるかも知れず、指揮官は丘を下ったところで援軍を待つことにしたのでした。 ブラウンは、待っていました。 北のほうの遠くで銃声が聞こえていました。 一斉射撃の音でしたが他の誰かの戦いで、彼はその音を気に留めませんでした。 彼はこの丘を守るように命令を下されており、そして彼は頑固な男だったので、海のにおいのする青空の下にとどまっていたのでした。 軽騎兵隊を率いる大尉が挨拶をしながら陣形の中に入ってきて、ブラウンに向けて敬礼しました。 「竜騎兵はこれ以上あなたを悩ませることはないと思います」 と、彼は言いました。 「おかげで助かった。大尉、礼を言う」 「デットマー大尉です」 と、大尉は名乗りました。 「この隊員には気の毒なことをした」 ブラウンは重態の軽騎兵のほうを見ながら言いました。 デットマーはその兵士を見つめていました。 「彼の母親を知っています」 と彼は悲しげに言い、ブラウンに視線を戻しました。 「歩兵部隊がここに向かっています」 と、彼は続けました。 「闘っている最中に見えました」 「歩兵部隊?」 「大変な数です」 と、デットマーは言いました。 「見に行こう」 ブラウンは方陣を解いて2列縦隊を組むように命じ、デットマー大尉を伴って谷間を通り抜けました。 二人は丘の東の端に馬を進め、そしてブラウンは災厄が接近しつつあるのを見下ろしました。 「まったく」 と、彼は言いました。 「いい眺めではないな」 先ほど荒野を見たときには、そこは砂と草と松と灌木だけでした。 遠くに歩兵部隊は見えていましたが、今では荒野いっぱいに青で染まっていました。世界中がブルー・コートと白のクロスベルトで埋め尽くされたかのようでした。 フランス軍の連隊が続々と連なっていました。イーグルは朝日に輝き、海にまで突撃するかのようでした。 「まったく」 と、彼は再びつぶやきました。 なぜなら、海から松林に隠された部分まで広がる場所を行軍しているのはフランス軍の半分の部隊だけだったからです。残りの半分は、ブラウンのたった536丁のマスケットに向かってやってきているのでした。 彼らはまっすぐにブラウンに向かっていました。 数千もの兵士たちでした。
by richard_sharpe
| 2008-11-06 15:30
| Sharpe's Fury
|
ファン申請 |
||